Case Study/ケーススタディ
ケーススタディ問題は、議論のレベルを一定に保つため参加者にはテスト問題を提出して頂いております。以下に参加手順を記します。
- 課題を読んで、解答とアドレス送信して下さい。
- 解答が一定レベルに達していた場合、認証パスワードをアドレスに送信します。
- 認証パスワードを認証欄に記入して、ケーススタディに参加して下さい。
- ※解答は何度でも送信することができます。
ケーススタディ課題文
※前提として、河越の案を実行すれば利益が出るものとします。
「フレンチ河越」は河越グループの一店で、金座に立地していま す。オーナーの河越は脱サラ後、数年の修業期間を経て飲食店を出 店しました。若い頃は主に料理人として活躍していたが、現在は管 理の仕事を重点的に行っている。
開店当初は景気もよく、順調に売上を伸ばしていた。しかしバブ ルが崩壊し売上は下降気味になり、現在はほとんど利益はでていま せんでした。この状況を改善するために、あなたは職人気質の実力 者Aさんをヘッドハントしました。Aが店に出て数日すると、他のメ ンバーはAの実力を見て、尊敬するようになりとてもよい人間関係を 築いていました。
しかし店の業績は、あまり改善の兆しが見えませんでした。たし かにAの力により、料理の質は高くなっていた。しかし「コンセプト は以前の店のままなので客数が伸びていないのではないか」と河越 は考えていた。
なぜなら、店舗周辺も時代と共に客層が変化していたからだ。以 前は年収の高いビジネスマンが多く、接待などにも頻繁に使用され ていた。しかし現在は年収の高い客層が減り、企業も接待費を削減 対象にしたため接待客が激減していたからだ。一方20〜30代前半を 対象としたアパレルショップが、金座に出店するようになりました 。そのため、若い年齢層の女性の割合が格段に増えていました。百 貨店も以前の高価格商品よりも安い価格帯の商品の品ぞろえを増や すなどの対策をとっていたことから、このトレンドは今後も継続し ていくだろうと思われました。
そこで河越はオーナーとして、以前の客層から若い女性を対象と した店にコンセプトを変更することを決めました。若い女性をター ゲットにするため、敷居を低くして・愛想をよくし・顧客の時間効 率を上げるためにメニューを簡素化して客単価を下げ・コースメニ ュー中心の商売へと転換しようとしました。
しかしこの決定に、Aが猛烈に反対しました。職人気質のAは自分 で市場に食材を買いもとめ、その時一番よい食材を使ってその日の 予約客の嗜好に沿って料理を考えるのが料理人の仕事である。また そうでなければ、自分の腕に誇りを持ち・技を磨いてキャリアを高 めていくことができないと考えていたからだ。
こうして河越とAの意見は対立してしまった。Aはもし自分の意見 が聞き入れられないなら、辞めることも考えていると部下から聞き ました。